勝利 or 敗北 -裁判-
不当解雇の裁判に勝利するとどうなるのか?敗北するとどうなるのか?です。勝利と敗北の2つの線で考えていきましょう。これも、解雇をされて、裁判をしたら実際にどうなってしまうのか?という話です。これをしっかりと理解していれば、裁判をしても怖くないということになります。解雇をされて、泣き寝入りが一番悲しい話です。誰にも相談でできずに、解雇をそのまま受ける。これほど惨めなことはないと思います。
■勝利
まずは裁判に勝利した場合です。あくまで、裁判まで話が進み、勝利したという前提の話です。裁判に勝利したら、和解が成立したということになります。負けた企業側が納得をしていようと、していないと関係なしに、和解です。個人の意見としては、「和解なんてどうでもいい。慰謝料を払ってください」です。正直、戻るつもりも無い、もう関係ない会社に用事はありません。出すもの出してくれれば、どうでもよいです。
慰謝料の相場としては、給料の半年分から数年分です。どれくらいの期間、企業に在籍したかによって変わってきます。それと裁判まで話がいってしまっているので、裁判の期間も含め残給料です。労働審判は基本的に3ヶ月ぐらいの期間ですから、解雇されてからの期間(裁判までの準備期間)を合わせると4ヶ月ぐらいになるかと思います。他に残業代などの未払いのものがあったら、それも追加でいただきましょう。
・給料25万円/月だった場合の計算
25万円×4ヶ月(裁判が決着した時間)=100万円
40時間(月の残業時間)×1300円(1時間の残業代)=57200円
25万円(1ヶ月分の給料)×6ヶ月(半年分の慰謝料)=150万円
合計 ¥2557200円
■敗北
特に無し。弁護士費用、経費の支払い。初めに決めた金額になりますが、10万円ぐらいでしょうか。
勝利した場合と敗北した場合を比べてください。ローリスク、ハイリターンです。しかも、労働者側が有利から始められる。これは、解雇されたというのは、チャンスと考えても良いのではないでしょうか?そもそも、解雇したら、こんなに大変ということを企業も知っているので、あの手、この手で攻めてきます。それには注意が必要です。
|